相続

売却

遺品整理が終わらない空き家の処分事例

1.【相談者様のお悩み】

相続した親戚の家を処分したい。室内は被相続人の伯母が住んでいた当時のままで、2年間空き家の状況。早く何とかしなければいけないと思ってはいるが、何から手を付けたらいいか分からず何もできていない。早期処分の方法を教えて欲しい。

 

2.【ご相談内容詳細】

当団体所属の不動産会社に、相続後空き家になっているご親戚の家を処分したいとのご相談がありました。

対象物件は築45年の木造平屋建ての一戸建でした。

ご相談者様は2年前に相続したが、遠方に住んでいることもあり、持ち家もある為使う予定なし。亡くなった直後に一度行ったきりで、ろくに片づけもできてないままの状態でした。

現地の不動産会社に相談したところ、「中の荷物を片付けてもらえないとどうしようもないので、一度現地で打合せをしましょう。」と言われてしまい、まとまった時間を取れなかった為、放置してしまいました。

タダでもいいので、面倒なく早く引き取り手を探してほしいというご相談内容でした。

 

3.【解決に至るまでの流れ】

当団体所属の不動産会社で対象物件を調査した所、売れないエリアではないが、更地にして販売しても、それにかけるコスト(室内のお荷物撤去、建物の解体にかかる費用)と比べたときに、損をしてしまう可能性がある。そんなエリアでした。リフォームをすればまだ使える可能性がある建物だったため、現況の建物を再生して活用するお客様にターゲットを絞り、販売活動を行うことに決定しました。

① 大切な遺品の整理

まずは、家屋内に残っている遺品のうち、取っておかなければならないものの整理から始めました。当団体所属の不動産会社にて、室内のお荷物を静止画・動画にて撮影。また、リアルタイムでテレビ電話をしながらご依頼者様に残ったお荷物をお見せし、保管するものと処分するものを分類致しました。

② 整理とともに売却へ

遺品の整理をする際に、処分する荷物の撤去に係る目安金額も同時に確認したため、ご依頼者様は現地に足を運ぶことなく見積り・調査が完了しました。

ご自身で撤去する選択肢もありましたが、いつ売れるか分からないものに費用をかけるのはリスクと考え、処分する荷物の撤去も含め、現況のままで購入・リフォームして利活用する買主様に購入いただきました。ご依頼者様は物件お引渡しの際に現地に行き、持ち出す荷物の引き取りとともに、物件の鍵を買主様にお渡しし、取引が完了しました。

値段は低廉な価格でしたが、何度も現地に足を運ばず、費用の持ち出しもなく、さらには売却後のリスクも限りなく少ない(契約不適合責任の免責)取引となりました。

 

4.【ご相談者様の声】

中の荷物があってもそのまま売却できるとは思わず、大変驚いております。

あまり付き合いの無かった伯母の家だけに、お金は望まないが手出しはしたくない。そんなことを考えている間に月日が経ってしまいました。

室内の荷物も貴重品は既に引き取っているので捨ててもよかったが、現地で立ち会ってほしいの一点張りで、融通の利く回答が得られなく困っておりました。

事前の調査を綿密にして頂いたおかげで、一度の内見で全てを済ませてくれ、とてもスピーディーに進み、ご担当者様には感謝しております。

ありがとうございました。

 

5.【担当者の一言】

今回のご相談者様は、ご自身も家を持たれている為相続した家を使う予定はなく、最初から売却をする予定でしたが、遠方という事と、「室内に荷物が残っていたら売れない」と思っていたため、時間が経過してしまっていたケースでした。

売却までにクリアしなければいけないハードルを、自ら高く設定してしまっている方は、今回のご相談者様に限らず非常に多いです。

今回は建物を使えましたが、空き家になっている戸建ての劣化はとてもスピ―ドが早いので注意が必要です。

トータル的にサポートしてくれる専門家もいるので、少しでも早くご相談されることをお勧めいたします。

 

※本事例でご紹介しております修繕・売却等は必要とされる許認可を持つ事業者の協力を得て行っており、当団体が直接行っているものではございません。予めご了承ください。

この記事の著者

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