相続

管理・活用

空き家カフェの活用事例

1.【相談者様のお悩み】

相続した築50年の空き家となった古ビルの活用方法を考えたい

1階は車庫、2階は自宅3~4階は賃貸となっていましたが、賃貸部分には風呂もキッチンも無い状態でこのまま賃貸も難しい・・・解体しようにも多額の費用がかかり現実的に難しい・・・。物件が勿体ないのでどうにかできないかということで当団体に相談がありました。

 

 

2.【ご相談内容詳細】

ご相談者様が建築会社に建替えを相談された際、解体コストと地中に埋まっている既存建物を支える地盤対策の為の杭の撤去費用で多額の費用が余計にかかってしまうという理由で建替えを断念され、当団体所属の不動産会社に相談がありました。

築年数は経過しているものの、比較的しっかり建っている既存建物を何とか活用する方法を探して欲しいとの事でした。

ご相談者様は既に持ち家を持っており、自身で住まう選択肢も無く、親が残してくれた財産なので自分の代で他人の手に渡るのも嫌だという事でリフォームも事業展開している不動産会社へご相談頂く運びとなりました。

 

3.【解決に至るまでの流れ】

まずは物件周辺の市場調査から開始しました。

古ビルの周辺は古くからある商店街が近く、最近では少し離れた所にコーヒーショップもオープンし繁盛している様子。エリア的には下町風情が残る古民家も点在し大きい通りから少し中に入った立地にありました。

建物の造りは1階部分が車庫、2階が被相続人様の自宅、3~4階が水回りの無い独立した部屋が4部屋となっています。

リフォームに充てることができる予算には限りがあり、ビル全体をリフォームするとコストがかかりすぎてしまうこと。周辺エリアのマーケティング観点から、1階車庫部分をコミュニティスペースを兼ねた空き家カフェとして、2~4階を各住戸に水回りの設置が不要なシェアハウスに改造して収益化してはどうかと提案したところ、ご相談者様にご興味を寄せて頂き近隣の稼働状況などを共有してその方向で進めて行く事になりました。

 

幸いピンポイントでスケルトンの店舗を探していたテナント様とマッチングする事ができ、無事リフォームからテナント様付けまでワンストップで対応させて頂きました。

 

4.【ご相談者様の声】

この度は、建替えや売却の道を閉ざされて、手放したくはないものの、ただただ、金食い虫になっていくと思っていた建物を復活させてもらい大変感謝しております。

築年数が古く、建物の維持管理の心配をしておりましたが、こうして流行りの(?)空き家カフェとして無事に稼働しているお店を見ると肩の荷が少し降りた気がします。

また、少し落ち着いてきましたら2~4階のシェアハウスの構想の実現もお願いしたいと考えております。

本当に有難うございました。

 

5.【担当者の一言】

相続の発生によって空き家となった建物をどのように管理、利活用して良いのか困られている方は沢山いらっしゃいます。

ただ闇雲に流行に乗じて今回の空き家カフェやシェアハウスなどの活用を試みても失敗する可能性も十分にはらんでおります。

まずは所有物件の市場調査からマーケットに適した提案をしていく事で、出来る限りリスクを小さくした解決策が見えてくると思います。

この記事の著者

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    一般社団法人士希の会が運営する「空き家相続サービス」では空き家を中心とした不動産の相続に関するコラムや解決事例を紹介しています。空き家になった不動産の利活用や売却もしっかりサポート!不動産相続の専門家を調べることができるので、ご自身に合った専門家を見つけることができます。

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