相続
不動産の活用・相続
空き家の解体 解体費用について
昨今、日本では人口減少に伴い親から空き家を相続することになる人が増え、そういった空き家が年々増え続け大きな社会問題となっております。
空き家等対策特別措置法の施行により国や自治体の空き家対策が進む中、建物の老朽化等の影響で解体を迫られる所有者も少なくありません。
今回は空き家の解体及び費用についてご紹介します。
1. 解体費用の相場は
一般的な木造2階建ての30坪程度の家だとおよそ120万円前後の解体費用が目安となります。
とはいえ、坪単価はエリアでも変わりますし、付帯工事が発生すると金額は上がっていきます。
<エリア別の平均坪単価>
※建坪30坪の木造住宅の場合
- 東京:約3.4万円
- 神奈川:約3.1万円
- 千葉:約2.8万円
- 埼玉:約2.9万円
- 茨城:約2.8万円
- 群馬:約2.6万円
- 栃木:約2.7万円
この様に、大きくエリアで変わる訳ではないですが、東京が一番高くなっております。
2.解体費用を抑えるコツ
解体工事の見積りは複数業者から見積もりを取って、相見積りをしましょう。
見積りを1社だけですと他との比較ができず、知らない間に割高な解体費用を支払ってしまう恐れがあります。
同じ家でも業者によっては数十万単位の差が出ることもありますので、目安として5社程度は取ってみるのが良いでしょう。
最近ではインターネットの一括査定サイト等もありますので、そちらを有効活用するのも良いかもしれません。
但し、あまりにも金額が安過ぎると逆に悪徳業者の可能性もありますので、注意しましょう。
3.どの様な場合に解体費用は高くなるの?
家の本体以外に撤去や壊さないといけないものがある場合には付帯工事が必要となり、解体費用は高くなります。
<付帯工事目安>
- 仮設養生費用:10~20万円
- 重機:5~10万円
- 近隣挨拶や届出等の代行費用:5~7万円
- それ以外にも、浄化槽やカーポート、塀、樹木等、撤去しなくてはいけないものがある場合には別途見積もる必要が出てきます。
また、それ以外にも、
- 周辺の道幅が狭く解体重機が搬入できない
- 隣の家との距離が近すぎる
等の、手壊しをしないといけないような時間とコストの掛かる現場の場合には費用が高くなります。
4.まとめ
空き家の解体をお考えの際は、まずは不動産業者など信頼できる業者に一度、ご相談ください。
解決策は解体の一択ではございません。
- そのまま解体せずに売却する
- リフォームして賃貸する
- 解体して土地活用する
- 空き家の管理をお願いして所有し続ける
など、様々な方法がありますので、その家に合ったご提案をして頂くようにしましょう。
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一般社団法人士希の会が運営する「空き家相続サービス」では空き家を中心とした不動産の相続に関するコラムや解決事例を紹介しています。空き家になった不動産の利活用や売却もしっかりサポート!不動産相続の専門家を調べることができるので、ご自身に合った専門家を見つけることができます。
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