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空き家のリフォーム、リノベーションのポイントは?

空き家を手に入れた場合、早い段階で、どうするかを決めた方がいいかと思います。何故ならば、空き家の所有者となると、維持管理責任が発生します。また、固定資産税等の納税義務も出てきます。一方、空き家は放置しておくと、傷みが激しくなり、そのままにしておくと周囲に迷惑をかける危険な状態にもなりかねず、「特定空き家」というものに指定されると、固定資産税が6倍になったりもします。そんな空き家を自分で利用しようとした時、リフォーム・リノベーションが必要となってくることがあります。今回は、そんな空き家のリノベーションについて見ていきます。

 

空き家をリノベーションする場合、大切なことは?

空き家をリノベーションする場合、現在は勿論、将来に渡っての目的やどの程度の予算をかけられるかといったことを明確にしておく必要があります。空き家のリノベーションは、とりあえず自分達が使えるようにしておくといったものから、使用目的が自分達の居住以外のもの、例えば、賃貸であったり、店舗や事務所、場合によっては宿泊施設といったものまで、千差万別で、それによってかかる費用も大きく違ってきます。自分達がこれから目指すライフスタイルと併せて、計画してみてください。

 

空き家をリノベーションするメリット、デメリットは?

では、空き家をリノベーションした場合、どのようなメリット、デメリットがあるのか見ていきます。まずは、メリットですが次のようなものが考えられます。

・空き家の資産価値が向上する。

・維持保全に役立つ。

・利用用法によっては色々な可能性が拡がる。

・相続等で手に入れた場合、思い入れのある家を手放さなくてすむ。

また、デメリットとしては、やはり費用面が心配になってきます。というのも、リノベーションと言うと、それほど費用がかからないというイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、実際には、解体や補修、補強といったことも必要となるため、それなりの費用がかかってくることになります。

 

空き家のリノベーションの費用や時間の目安は?

空き家のリノベーションの場合、かかる費用や時間は、新築以上に幅が広くなる傾向があります。それは、勿論、どこまで手を加えるかといったことにもよりますが、既存部分の傷み具合によっても大きく変わってくるからです。木造住宅で床をめくってみたら、シロアリ被害がひどかったとか、雨漏りで屋根も治さなければいけないとか、色々なケースが考えられるからです。時間も、工事内容によって大きく違ってきます。

例えば、木造2階建ての標準的な住宅の場合、古い台所の流し台を取り換え、同時に床を張り替えるといっただけならば、20万円~50万円ぐらいでできるかもしれませんが、壁をぶちぬいたりして間取りを変えたりといった全面的なリノベーションの場合は、500万円から2,000万円ぐらいといった費用を見ておく必要があります。これに外壁の塗装をするとなると、さらに200万円~300万円ぐらいはかかってきます。そして、工事の期間も数日で済む場合もありますが、数ヶ月かかるようなケースもあります。

 

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空き家のリノベーションに助成金が使える?

思いの他、費用のかかる空き家のリノベーションですが、自治体によっては、助成金が利用できる場合があります。対象となる工事の内容も、トイレや台所の改修といった小規模なものから、外壁や屋根のやり替えといった大掛かりなものまで対象となってくることもあるようです。

また、空き家のリノベーションの際に、耐震改修を行う場合や、古い浄化槽を取り換える場合等、地域によっては個別に利用できる補助があることがあります。

 

空き家リノベーションの事例紹介

空き家のリノベーションの概要について見て来ましたが、具体的には、どのような例があるのでしょうか。例えば次のようなものが考えられます。

・古い空き家をリノベーションして、住みやすい家に。

・店舗や事務所として使えるように。

・賃貸住宅として利用。

・シェアハウスや民宿、民泊用として活用。

どれも、空き家になった古民家の利用方法として取り上げられていたりするので、目にされた方も多いと思います。

勿論、どれも場所や地域の特性、空き家の状況等によって違ってくると思いますが、案外、色々な活用方法が考えられます。

また、自分達で出来ないところだけ業者さんに頼んで、最低限のリノベーションが終われば、あとは自分達でDIYをして時間をかけて完成させていく、といった方もいらっしゃるようです。

 

こちらでも空き家の活用事例をご紹介しています。

相談事例

 

まとめ

空き家のリノベーションについて見て来ました。既存のものを活かして、再生するのは、

案外、費用や時間もかかる場合があります。勿論、工法等も様々なものがあり、新築とは

また違ったノウハウが必要となることもあります。「餅は餅屋」ではないですが、空き家の

リノベーションも、助成制度なども含めて熟知した業者さんに頼むのがいいでしょう。

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