・取り扱い業務について教えてください
司法書士が行える業務の中で、現在のところ裁判での訴訟代理業務は行っておりませんが、それ以外は広くご対応できます。具体的には次のような内容です。
不動産登記全般(売買、相続、贈与、住所変更、抵当権設定・抹消等)
商業登記全般(会社設立から役員等各種変更、解散清算結了まで)
成年後見(申立て代行、後見人就任等)
家族信託
遺言書作成
裁判所書類作成(相続放棄、相続財産管理人選任申立て等)
遺産承継手続(亡くなられた方名義の預金、株式等を相続人に移行する手続き)
・特に力を入れている分野はなんですか
財産の承継です。
そのために考えられる手段は、家族信託・生前贈与・遺言書作成、ちょっと毛色は違いますが成年後見・・・いろいろな選択肢があり、解決方法は10人いれば10通りあります。型にはめるのではなく、丁寧なカウンセリングとオーダーメイドでのご提案を業務の柱としています。
・業務を行う上で大切にしていることを教えてください
お客様の気持ちに寄り添うことです。最初の面談時は緊張されて十分気持ちを伝えられなかったり、お悩みの輪郭がまだはっきりせずご自分でも何を悩んでいるのかすらわからない、というお客様も多くいらっしゃいます。ゆっくり時間をかけ、こちらからも積極的にご質問し、少しずつ悩みの本質に近づいていく過程を、私はとても大切にしています。
ご相談をいただいている時点ですぐに対策を取った方が良いと思われる案件がやはり多いですが、結果的に今できることはなく、現状維持のままで問題ないケースも少なくありません。お話をすることでお客様のモヤモヤが解消されるだけでも十分意味があると考えています。
お客様の不安に寄り添い、その解消のために「今」できることを考え、ご提案していきたいと思っています。
・どのようなお悩みが多いですか
当事務所のある逗子やお隣の葉山、鎌倉は、古くから土地を所有されている方が多く、地主さんや大家さんも多い地域です。実家及び収益物件を子の代にいつどのように受け継いでいくか、その管理はどうしたらいいのか、高齢になってくると心配が募り、夜も眠れないという方もいらっしゃいます。また、子の立場からも、両親は逗子の実家に住んでいるけれども自身は都内に出ていて、将来的に両親が施設に移ったとき親名義の不動産はどうしたらいいのかと不安になってご連絡をいただくケースが最近特に多いです。
まだご両親の判断能力に問題がないうちに、早めに相談することがポイントです。
・藤井美穂司法書士事務所の“強み”はなんですか
当事務所は、代表の藤井がすべてのお客様のご対応をいたします。そのため、別の担当者が対応をして話が通じない、担当者が退職してしまって引継ぎができていない、などということは一切ありません。
1度ご相談いただいたお客様とは長くお付き合いをしていきたいと考えており、まめにご連絡を取るようにしているため、お客様からも「専門外かもしれないけどちょっと聞いていいですか?」と気軽にお電話をいただくことが多いです。
最近は、お客様ご自身で家族信託を調べ当事務所に行きついてご連絡をいただくケースがとても増えています。ご両親がまだお元気なうちに連絡をいただけると、できることがたくさんある!とこちらもうれしくなります。
・代表からのメッセージ
病気も相続も、『予防が大切!』
ことがおこってしまってから慌てて現状を変えようとしても、どうしても限界があります。将来のために予防的措置を取っておけば、何もしないのと比べ一時的に費用はかかりますが、長い目で見て結果的に出費を抑えられたり争いの芽を事前に摘んでおくことができる可能性が高いのです。
なによりも、「今」できることをしておくことで、ご家族みんなの安心を得られることは何にも代えがたいメリットではありませんか?
将来のことを話し合う機会を作るだけでも、何もしないのとは全然違います。「早め」の始動がなにより大切です。
私は、前職でテレビのMCやレポーター・インタビュアーを10年間経験しています。みなさんが一般的に想像するような司法書士像とはちょっと違うと思います。以前、不動産売買の決済で早めに到着して皆様をお待ちしていたら、「司法書士の先生はまだいらっしゃらないのですか」と聞かれたことも。ですから、あまり身構えず、ちょっと話を聞いてもらおう、という気軽な気持ちでご連絡いただけるとうれしいです。
※平成21年度 司法書士試験合格 同年 簡裁訴訟代理等関係業務認定
※所属団体:神奈川県司法書士会
一般社団法人家族信託普及協会(家族信託専門士)
公益社団法人成年後見センター・リーガルサポート神奈川県支部